ロンドンで1ヶ月過ごした時の話です。
滞在場所はAirbnbで探して圧倒的に安かった1つを選んだのですが、さすが最安。一筋縄ではいきませんでした。
Airbnbではホストが予約申請を承諾することで完了するのですが、まずキャンセルされたのです。
キャンセルされたので当然泊まれないのかと考えて他を探していたのですが、キャンセルしたホストから泊まれるよと連絡があり、WhatsApp(ヨーロッパの方で使われているLINEのようなメッセージアプリ)でやりとりすることに。
この時点で少し不安でしたが、電話もして一応大丈夫そうだったのでお世話になることにしました。
そうこうしているうちにその家に行く日が近づいてきました。
ロンドンへはマンチェスターから向かったのですが、なんとこの時ちょうどタイミング悪くストライキをやっているとのこと。
新幹線のようなもので2時間くらいで行けるはずが、バスで5時間かけて向かうことになってしまいました。
バスで5時間かけてロンドンに着いたはいいもののの、ストライキのせいで交通機関がほとんど動いておらず、初めての土地で何が何だかさっぱり分からない。
少し高かったけどUberで向かいました。
日本以外だとUberやGrabといったスマホアプリで民間の人がやってるタクシーを呼ぶことができます。
民間の人が副業のようにやっているため普通のタクシーと比べてかなり安く、日本以外ではこれらのタクシーアプリで移動することが割と普通で便利なのでおすすめです。
着いたらパキスタン人の男性が向かい入れてくれました。
良い人そうで良かったです。
水回りは汚く、ベッドはリビングにあり、なかなかな環境ではありますが一応暮らせそうな感じでした。
そして家賃はいくら〜といった話になりました。
ぼったくられるリスクがかなりありましたが、ここは言われた通り払うことにしました。
確か1ヶ月で10万円くらいだったような気がします。
現金払いです。
ここがポイントなのですが、Airbnbを介していないので手数料が取られることなく全てホストに入るので、ホストの手取りは直接やりとりすることで上がっていることでしょう。
ここでお部屋の紹介です。
間取りは1LDK…だと思っていたのですが数日後に何もないと思っていた部屋から引きこもりの男が出てきて2LDKであることがわかりました。
この家には、リビングに2人(自分含む)、別の部屋に2人、開かずの部屋に引きこもりの男が1人、の計5人が滞在していました。
一時期もう一人泊まりに来てリビングに3人寝ている夜が3日くらいありました。
狭くて汚い場所です。
どのくらい汚いのかというと、ホストがネズミ取りを仕掛けたら次の朝に捕まったネズミがちゅーちゅー鳴いているくらいの汚さです。
あと、最初普通にベッドに寝ていたら虫に噛まれて痒かったので、シーツを1枚敷いて寝ないといけなかったです。
ここで一緒にリビングで生活していたインド人の話をしようと思います。
そのインド人はエンジニアとして働いており、3ヶ月だけイギリスに出張していると話していました。
同じリビングに寝ていたり、お互い家で仕事をしていたりと、何かと一緒に過ごす時間が長かったので仲良くなりました。
いつからか毎日夜に近所のスーパーまで散歩しておしゃべりしたりもしていました。
このインド人がすごい質素倹約なのです。
食事もパンやインスタント焼きそばなどの質素なものだけで済まし、そもそも食べる量がかなり少ないです。
数少ない出社の日にはなんとゆで卵を2つ持っていくだけという倹約ぶり。
インドでの物価とイギリスでの物価が違いすぎるということやそもそもあまり裕福な家ではないといことがあるとは思います。
国の違い、暮らしの違いを明確に感じました。
彼には国に子供が2人いて妻と母と家族で暮らしているようでした。
一緒にスーパーを散歩する時によくこれは妻へのお土産に良いだろうか?と話をしていました。
ある日、チョコレートバーを2本子供のお土産に買うと言って買っていました。
結構大きなチョコレートバーで、なんなら彼の1食分の値段よりも高いかもしれません。
彼が買ったチョコレートバーをスーツケースにしまおうと開けた時、その中にスーツケースいっぱいのお土産が入っているのが見えたのです!
自分の生活はかなり質素倹約に努める彼が、家族のためには惜しまずスーツケースいっぱいのお土産を買っていました。
よくよく話を聞いてみるとスーツケースを3つも持ってきていて、スーツケースまるまる1つをお土産用に使っているようです。
なんて愛が深いのでしょうか。
自分は持ち歩くのが大変だからとスーツケース1つで、お土産もスーツケースに入らないからと言って買わないでいたので、この時のことが心に深く刺さったのを覚えています。
なんと愛が深いのでしょうか。
インド人すごい。
インド人のように愛を大事にしていきたい。
そう思ったロンドン滞在でした。
いつかインドに長期滞在してインドスピリットを学んできたいと思っています。